小さな物語たち

優しく、時に切ない、小さな物語を紡いでいきたいです。

からっぽ

からっぽ

からっぽ

簡単なようで

難しい

 

頭を埋め尽くす

悩み

戸惑い

不安

 

すべて忘れて

ぼーっとしたいな

 

からっぽ

からっぽ

求めれば

ますます

頭こんがらがり

 

からっぽ

からっぽ

真っ青な空見上げ

今日もぼくは探しているよ

 

からっぽのかけらでも

見つけられはしないかと

 

 

見えるものと見えないものの間で

見えるものと

見えないものの

間で 揺れ動く 心

 

見えるものの

不確かさと

見えないものの

不安定さ

 

不透明な

未来に

僕らは

不安を感じ

 

けれど

見えるものの

強さと

見えないものの

可能性に

 

希望をのせて

走り続ける

どこかへ

どこへでも

 

 

 

正解

たった一つの正解を

選ばなければならないと

そう思うほどに

苦しくなる

 

いつの間にか

桜の花は散ってしまった

 

けれど

今は

青々とした葉が

風に揺れている

 

その間から

光がこぼれる

 

ああ

僕を苦しくしていたのは

僕自身だったんだな

 

正解は一つきりではないと

何を選択しても

間違いではないと

そう思えば道が拓けてくる

 

例え

間違ったとしても

その先の正解に続いていく

 

僕はまた

新しい一歩を踏み出すんだ

 

 

 

チューリップ

きみのように

すっくと立って

花を咲かせたい

 

きみのように

明るい彩りで

みんなを楽しませたい

 

きみのように

柔らかな風に

優しく揺れていたい

 

きみに会えて

いま

 

ぼくの心は

晴れやかな

春の喜びを感じているよ

 

 

 

きっと

落ち込む日があったって

だれかには良い日だったかもしれない

きっと世界は

そんなに悪くない

 

暗闇の中にいるような時でも

窓開ければ青空が広がっている

きっと世界は

そんなに悪くない

 

俯いて歩いていても

小さな花が咲いていることに気づく

きっと世界は

そんなに悪くない

 

今はまだ信じられなくても

静かに声に出してみる

 

「きっと世界は そんなに悪くない」

 

 

春の子

春がくる

春がくる

るるるるる

 

君がわらう

君がわらう

ふふふふふ

 

僕がうたう

僕がうたう

ららららら

 

弾む心に

飛びのって

晴れた空に

大きく伸びをする

 

そよ風がなでる

そよ風がなでる

さささささ

 

つぼみが膨らむ

つぼみが膨らむ

ぽぽぽぽぽ

 

さあ

おいで

春の子よ

おいで

みんなが待っている

 

 

春を待つ

凍えそうな

一面の雪の中

ただひたすらに待つ

 

時が来れば

この吹雪もきっと止むだろう

 

挫けそうな気持ちを

奮い立たせて

僕は待つ

 

春はまだ遠い

手を伸ばしても

届かない

 

けれど

 

僕の心には

蕾がある

 

寒さに耐えて

咲くあの花のように

 

降り注ぐ陽射しを思い出しながら

今は静かに

春を待つ